
ありのままの自分を大事にするために
発達障害
発達障害は、近年ブームともいえるほど有名なワードになりました。人口に占める割合は10%以上とも言われています。
発達障害は、個々の身体的特徴や行動に現れる個性などの発達的特徴が社会や帰属する集団との間でどの程度の齟齬が生じるか、周囲や自分がどの程度困っているかで障害があるかないかが決まる、精神障害の中でも少し変わった障害です。昨今ではニューロダイバーシティという発想で、社会的環境的な側面から個々の困難や課題に向き合っていくことが求められるようになってきています。
「治す」のではなく困難を減らし、ストレスケアを目指す支援
発達障害の特徴と支援について
発達障害は生活に支障が生じる方から、全く問題なく社会生活を送れる方まで様々なレベルで生じる発達的特徴を指します。ご自身の発達的な特徴によって生活に問題や支障が生じている場合は、「障害」という位置づけになります。逆に生活環境がご自身の発達的特徴に合っていて、ストレスを感じなくなると支障がなくなり「障害」があるという状態ではないという考え方になります。なので支援についても、自分の困っていることがご自身のどういう発達的な特徴によって生じているのか、それは自分自身で対処可能なことなのか、誰かの助けを必要とすることなのかを考えることがスタートになります。当相談室のカウンセリングでは、発達障害の特性の有無や生活上の対処などについて話し合い、自分に合った就労や生活の仕方について考え、自分らしい選択ができるようサポートしています。
自閉スペクトラム症
ASD | Autism Spectrum Disorder
困りごとの例

注意欠如多動症
ADHD | Attention Deficit Hyperactivity Disorder
困りごとの例

限局性学習症
SLD | Specific Learning Disorder
困りごとの例

その他の発達的特性
困りごとの例

支援の流れ

特性の理解
- Step 1 -
まずは自分自身が現在どのような状態にあるのかをしっかりと把握し、理解することが大切です。ASDやADHD、LDまたは知的障害など、様々な発達特性が組み合わさることの多い障害です。特定の障害に当てはまらなったとしても、発達障害の特性が全くないとは言い切れません。「少し周囲と違うな」、「自分って少し変わってるな」という感覚に気づいていくことが自分を理解する第一歩です。自分の違和感に気づき、受け入れられるようになることが最初の目標になります。

困難への対処
- Step2 -
発達障害の方が抱える困難については、ご自身での対処で乗り越えられる場合と、周囲の理解や配慮が必要になる場合があります。また、理解や配慮についても家庭内のみで良いのか、学校や職場などの社会的な場においても必要なのかは人それぞれです。ご自身の事情や気持ちに合った対処ができることがとても大切です。そして、自分なりの対処ができるようになると、ご自身の発達的特徴と長く付き合っていけるようになります。

二次障害のケア
- Step 3 -
発達障害を抱える方の中には、学校でのいじめや社会的な場面で孤立、家族から繰り返し叱責を受ける事などによるトラウマを抱えている場合が少なくありません。そういった、トラウマから二次障害(うつ病などの精神疾患)を伴う場合は、医療機関への受診も必要となります。また、二次障害の背景に発達障害が隠れていることもしばしば認められ、投薬治療はしているものの発達障害のケアが見過ごされる場合もあります。その場合は、発達障害のケアとトラウマや二次障害のケアも並行して行うことが重要になります。
精神症状やトラウマでの問題が顕著な場合は、家族からの援助を受けたり、孤立や孤独感を減らし、さらなる傷つきを減らしていったりすることがとても大切です。状況によっては、家族を交えたカウンセリングや居場所支援などが効果的な場合もあります。当相談室では困りごとに関する様々な支援の可能性についても一緒に検討していきます。